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Different English
〜国や地域ごとの英語の違い〜

 国や地域、そして個人レベルでも違いがあるコミュニケーションツールとしての英語は、国や民族のアイデンティティーと深いつながりが存在します。ワーキングホリデー始めるかると思いますが。
 ですが、英語を教えるときや、英語を使ってビジネスをする際に、アメリカ英語とイギリス英語、また、他の国の英語なまりがあっても仕事自体に影響を受けてしまうのか?そうでないのか?
 そうやって違いを感じることが、異文化コミュニケーションの活性化・興味に繋がっていくのではないでしょうか?
 そんなわけで、ここでは各国の英語の特徴をご紹介します。

 ■ イギリス

 現在イギリスで標準英語として受け入れられている英語は、もともとイングランド南部(およびロンドン)の教養ある人々によって話されていた言葉です。
 イギリス英語の特徴は、『子音の前や語尾にくるrは発音しない(アメリカ英語のように巻き舌にならない)』こと、centre(アメリカ英語ではcenter)と綴るように『綴り方はフランス語の影響を受けている』こと、また、同じ単語であったとしても『アメリカ英語とは意味が違う』場合があることが特徴。
 なお、イギリスにはウェールズ、スコットランド、イングランド北部など、古くから地方特有のアクセント(なまり)があり、それは現在も残っています。
 例えばコックニー方言は、ロンドンの下町言葉で、かつてロンドンのイーストエンドあたりの労働者階級が使っていたため、階級方言とも言われて呼ばれています。
 また、地域的には中立の、地域によらない標準的発音のことを容認発音(RP/Received Pronounciation)といい、通称キングス・イングリッシュもしくはクイーンズ・イングリッシュとも言われています。
 この発音はBBCのアナウンサーの基準となり、ラジオやTVの発達とともに BBC English としても広まっています。

【参考】コックニー方言の特徴
   ・ "a"(エイ)を"ai"(アイ)と発音する/例:"name"をナイム、"take"をタイク、"wait"をワイトと発音。
   ・語頭の"h"を発音しない/例:"Henry Higgins" はエンリー・イギンズ。
   ・その他の特徴
     (1)"Thank you." を "Ta"(タ) という。
     (2)"Flower" を "April shower"(四月のにわか雨)という。
     (3)動詞を三人称単数で使う。(例:"I sings.")


 ■ アメリカ

 一言に“アメリカ英語”と言っても、エリアや人種によりさまざまなバリエーションが存在しています。一般にアメリカ英語というと、中西部から西海岸まで広い範囲で話される英語のことを指します。
 イギリス英語と比べ、単語と単語がつながって発音されるリエゾン(liaison)に特徴があり、エリア別によって特徴が変化します。例えば、北東部(特にニューイングランドのエリア)で話される、早口でイギリス英語にやや近いものやなまりの強い南部の英語まで様々な特徴があります。さらに世界中からの移民が話す、それぞれのお国なまりがある英語だってりっぱなアメリカ英語のひとつです。
 ちなみに・・・アメリカにおいて、『アメリカ英語の独自性、標準的英語あるいはイギリス英語との相違点』が問題となったのは、アメリカの独立宣言を経て新国家が成立し、ナショナリズムが高まってからのことになります。この時代のナショナル・スピリットを背景にして辞書編纂者として著名なノア・ウェブスター(Noah Webster, 1758-1843)の綴り字改革により、イギリス英語を語尾の‐our を‐or に改める(favor harbor rumor labor color)、‐re を‐er に改める(center theater)、‐ll‐を‐l‐に改める(traveler cancel barrel)、gaol を jail にする、発音にない文字を取り除く(programmeをprogramに、dialogueをdialogに、axeをaxに)など、英語の綴りをより簡単で規則的なものへと変えたものなんだそうです。
 また、私たちが日本の学校で勉強してきていた英語は、アメリカ英語が基本となっていますので馴染み深いとも言えますね。

【参考】アメリカ南部の英語について
   ・アメリカの南部では、一単語をのばして発音したり、文全体もゆっくりと話すのが特徴です。
      例:"How are y'all doing?"「みんな、元気?」 (y'all = ヨォール)。


 ■ オーストラリア

 一般的にオージーイングリッシュと呼ばれ、A(エー)をアイと発音するなどの特徴がある(例:駅=スタイション、8=アイト)。しかし、最近は都市部や若い年齢層の間ではその傾向はほとんど見られない。
 文法やスペリングはイギリス英語が基本。口語では独自のものが多く、テレビ番組などの影響でアメリカ英語の言いまわしを使うことも増えてきている。

【参考】オーストラリア独特の表現
    "Apples, she'll be." ="It'll be all-right"(和訳:大丈夫だよ)
    "Ace!" ="Excellent!"(和訳:すばらしい!)
    "Bloody oath!" ="That's certainly true"(和訳:間違いない。)
    "Arvo"="afternoon" (意味:昼)
    "Put a wriggle on."="Hurry up"(和訳:急いで!)


 ■ カナダ

 歴史的にはイギリスとの関わりが強く、また地理的にアメリカと国境を接していること、さらに多くの移民を受け入れてきたことなどから、全般にクセがなくニュートラルな、理解しやすい英語が使われている。外国人の英語に対しても大変忍耐強く聞いてくれるのは、多民族国家ならではの特徴です。
 フランス語が公用語となっているケベック州や、ニューフィーといわれる独特のなまりがあるニューファンドランド州など、地方によっては強いアクセントをもつエリアも存在します。


 ■ アイルランド

 一般的なアイルランド人が話す英語の特徴としては、rが独特の巻き舌音になる、tやkの音が強いなどが挙げられる。そのせいかクリアで歯切れがいいという印象を受けます。地域ごとのなまりはあまりないと考えても大丈夫です。
 現在でも、田舎など国内の一部の地域ではゲール語(アイルランド語)が話されているところもあるようです。
 ちなみにアイルランドの第1公用語ゲール語で、英語第2公用語になります。もちろん日常的に使われているのは英語だが、彼らがいかに自国の言語を大切にしているかが伝わってきますね。ゲール語はもともと、アイルランド島およびスコットランド高地などに住んでいたケルト系の人々であるゲール族によって話されてきた言語で、英語とは全く異なる言語体系をもっています。数百年にわたるイギリスの支配によりアイルランドに英語が浸透していったのですが、彼らの話す英語には多少なりともゲール語の影響や名残が見られます。

【参考】ゲール語のあいさつ
    "Madain mhath.":「おはよう」
    "Feasgar mhath.":「こんにちは、こんばんは」
    "Oidhche mhath.":「おやすみ」


 ■ ニュージーランド

 ニュージーランドの英語、キーウィ・イングリッシュ(Kiwi English)はイギリス英語に近い英語です。はっきりとした発音で、単語や言いまわしはイギリス英語とほぼ同じですが、口語ではtea(夕食)、ta(ありがとう)など、独特の言葉も使われています。オーストラリアのオージー・イングリッシュ同様、ai(アイ)という音の発音が強いことが特徴として挙げられます。また、彼らはとても早口なので、最初は聞き取りにくいかもしれないのですが、彼らのスピードに慣れてしまえば他の国に行っても大丈夫です。きっといいトレーニングになるはずです。

同じ“英語”でも、国によって大きく違ったり、歴史の中で変化してきたことが分かってとても興味深いと思いませんか?
この中で、あなた好みの英語のスタイルが見つかるといいですね^^

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